『塀』は敷地の「境界」を示したり、「防犯」や「プライバシーの保護」に役立つのはもちろんのこと、最近では「エクステリアのコーディネート」を楽しむツールとしてもお客様に好まれています。

一般的なブロック塀やコンクリート塀をはじめ、レンガや木材、アルミやステンレスなどのフェンス、さらには生垣など様々な素材のものを組み合わせるとお洒落で独創的な雰囲気のエクステリアとなり、より一層愛着が増します。
このページでは、家の外観の雰囲気作りにも活躍する『塀』についてご紹介いたします。

塀の種類

ブロック塀

『ブロック塀』は昔から一般的によく使われており、塀の代表格とも言えるくらいお馴染みですね。しかし地震で倒壊し怪我の原因にもなった事例があったことから建築基準法で設計の最低条件が定められました。
ですので、基礎知識のない方が材料を購入して安易に作ることはとても危険なのでやめましょう。必ず建築士のいる施工業者に依頼するか、それでも自分で作りたい方は施工会社と相談してから行いましょう。

また、ブロック塀は「耐火性能」が高いので火災の際でも街の安全に役立ちます。
個性が出しにくいイメージがあるブロック塀ですが、ブロックとブロックの間や上部にフェンスを組み合わせたり、素材もカラーも豊富なので様々なデザインを作ることも可能です。
※高さは2.2mまでと決められています。

コンクリート塀

『コンクリート塀』の場合、鉄筋を打ち込まれた枠にコンクリートを流し入れて施工しています。ブロック塀だとブロックの穴に鉄筋を通し、コンクリートで固めているので、コンクリート塀の方が強度があるとされています。
コンクリート塀は狭い場所にも施工できる特徴があるため、「上部にフェンスを取り付ける」「塀の色を家の外壁とカラーコーディネートする」など、エクステリア自由にデザインすることが可能です。さらにメンテナンスが容易で、塀が欠けても部分補修が比較的簡単というメリットもあります。
※コンクリート塀の高さは2.4mまでと決められています。

レンガ塀

見た目が可愛い『レンガ塀』ですが、レンガは夏に「周囲の温度を下げる」という嬉しい働きもあります。またレンガは「吸湿性」もあり、湿気の強いときには吸収し乾くと放出してくれます。そのため、お庭をレンガの塀で囲えば暑い夏も快適に過ごせる空間として機能します。

レンガは「色」「形」「大きさ」「種類」が豊富で、「曲面」「螺旋」「アーチ」など自由な設計ができるのが特徴です。デザイン性に富み緑と調和するレンガは、オリジナリティが欲しい方や、ガーデンが趣味の方に特にオススメです。

フェンス

「横桟フェンス」「縦桟フェンス」「格子状フェンス」「目隠しフェンス」「ラチス風フェンス」「パンチ穴フェンス」「スクリーンタイプのフェンス」など、とにかく種類も色も豊富なのがフェンスの魅力です。
素材もアルミ、木、竹、木調アルミなど様々な素材からお選びいただけます。

・目隠しが欲しいけれど、光は確保したい
・植物に太陽光を当てつつ隣地との境界線を仕切りたい
・欧風デザインで揃えたい

というご希望の声も元にご提案させていただきます。

生垣

敷地の境界線を示すとともに街に緑を与え、住む人や道行く人の目を癒してくれるのが『生垣』の魅力です。
生垣はコンクリート塀と組み合わせると、よりメリハリのあるデザインになりオススメです。生垣には色々な植物を使用したくなりますが、使用する植栽はできるだけ統一した方が競合せず長生きします。
しかし生垣は放置すると、葉が伸びすぎて隣家に迷惑をかけてしまうことがありますので、トラブルにならないようメンテナンスが欠かせないということをご理解の上導入ください。

生垣のようなやわらかさを持ちながらメンテナンスが不用なものとして、「四ツ目垣」「竹垣」などの和風の垣根はいかがでしょうか。
自然な風合いで道行く人を和ませる竹垣は基本的には竹で作りますが、塩ビ性もございます。

土留め

『土留め』は傾斜がある土地などに、土砂の崩落を防ぐ目的として設置されます。
単調のイメージがある土留めですが、芝を植えたり植栽を施すなど、工夫次第で周囲のデザインと調和させることも可能です。

塀・フェンスのメンテナンス

塀やフェンスのメンテナンス方法をご紹介します。塀やフェンスの日々のお手入れにもぜひご参考ください。

ブロック塀・コンクリート塀・レンガ塀
これらの耐用年数は、だいたい15年~30年ほどです。ブロック塀は中に入っている鉄筋のサビ具合によって変わってきます。
メンテナンスを行うことで耐用年数が長くなりますので、ぜひ施工店にご依頼するのをお勧めします。

アルミ製のフェンス
アルミはスチールなどに比べるとサビに強いのが特徴です。しかし、汚れが付着してしまうとそこから腐食してしまう可能性も。そのため年に数回はお天気の良い日に水洗いをし、目立つ汚れは取り除きましょう。

◆ 汚れが軽い場合・・・水で濡らした布で拭き、その後カラぶきをする。
◆ 汚れが酷い場合・・・中性洗剤を薄めた液で汚れを落とし、洗剤が残らないようにしっかり水洗いしましょう。最後はカラ拭きをしてください。
◆ サビがついた場合・・・研磨粒子素材のタワシ(スコッチブライトなど)に中性洗剤を付けたもの、または目の細かい紙やすりでサビをこすり取りましょう。その後は水洗いをしてからカラ拭きします。中性洗剤を使った場合は、洗剤が残らないようにしっかりすすぎ洗いをしましょう。

木製のフェンス
木は放置するとすぐに腐ってしまうので、「木は生き物」と思っていただければ分かりやすいと思います。そんな木製でも、こまめにお手入するとちゃんと長持ちします。
エクステリア用の木製品には「木材保護塗料」が塗られていますが、紫外線や雨風を受け続けると効果が薄まります。そこで、1年に一度でいいので保護塗料を塗り替えてあげると劣化を防ぎ、長持ちさせることができます。
木製フェンスのメンテナンスは施工店に依頼してもいいですし、浸透性木材保護塗料を購入してお客様ご自身で塗り替えていただくことも可能です。ただしその際には下記の点に注意し、慎重に行ってください。

◆ 塗り替える前にフェンスを水洗いをし、よく乾かしてください。
◆ ハケで塗装をしてください。※木材保護塗料には「強力な薬剤」が含まれていますのでスプレーは避けてください。
◆ 木は生き物なので、呼吸をしています。その為「ニス」や「ペンキ」による塗装は木が窒息して耐久年数が短くなりますのでやめてください。
◆ 塗装の際には、商品に記載されている注意事項をよくお読みになり、必ず守ってご使用ください。
◆ 木材保護塗料は木の組織に浸透し、腐朽菌やカビ、シロアリなどから守ってくれる効果があるのでオススメです。

生垣
植栽や花によりメンテナンス方法は異なりますが、北海道では冬囲いは必ず行いましょう。冬囲いの方法も植栽により異なりますので、施工の際に担当者にお尋ねください。

塀修繕施工例

リフォームトップへ