【わたシゴト_10】日本郵便本社 5分前行動と責任を取らない上司
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つづきです
「東京でこんな仕事をした!」と自慢できる仕事をしました。
民営化したけど、やることは変わりませんでした。
この時は将来郵政を辞めるなんて思ってもいなかったし、とにかく経験を積んでいつか北海道に帰る時の糧にしようと必死でした。
東京生活での一番の想い出です。
ネット通販の仕事を獲得したのがキッカケでCASIO(カシオ)さんと付き合うようになりました。
担当責任者だった部長さんとは公私にわたり仲良くしていただき、休みの日に部長の趣味だった競馬場で朝から酒盛りしながら馬券の買い方を教えてもらったもんです。
一度も勝った記憶はありませんが(笑)
修理回収スキームの構築
通販の仕事が始まりで修理品を回収するという案件が出てきました。
もとは20センチ四方くらいの小さなダンボールと発泡スチロールしか入っていないカラのダンボールを送って回収するというスキームでした。
・空のダンボールでも送ったらもちろん送料がかかる。
・空でも不在だと不在票が入って受取れないことがユーザーのストレスになっている。
・雨などの水濡れの耐久性に弱い。
・保管スペースが場所を取る。
この頃には部長さんとの関係性はできていたので、「どうやったらできるか?」そんなことを毎日考えながら、とっても仕事が楽しくて楽しくて充実した毎日を過ごしていました。
代替案を企画
ひとつの提案の方向性を組み立てて、これが本当に実現するのか?実現させるために、20軒以上ものダンボール資材を扱う会社を探し回り…
この時代にSNSがあったらもっともっと簡単に見つかっていて、もっともっといいアイディアが生まれていたかもなーと思います。
提案したのはカラのダンボールを折りたためるサイズにコンパクト化することで、送料コストを削減。
宅配便からメール便に配送方法を変更することで不在でもポスト投函されるので確実に受け取ることができる。
スポンジはどうしてもコンパクト化できなかったけど、針で刺しても破れない特別な素材のビニールが見つかり仕様変更することで問題クリア。
何度もサンプルを作ってもらい輸送テストも行い、できあがった回収キットがこちら。
全国4か所の修理センターで実施するためのフローを描いて打合せ。
昔を思い出しながら書いてるけど、とっても懐かしい(笑)
ここから足りない情報を肉付けしていき、最終的には静岡、広島、福岡の修理センターまで2泊3日の出張で落とし込みに行ったのは完全に旅行気分でした(≧∇≦)
静岡では富士宮焼きそば、広島では牡蠣とお好み焼き、福岡ではもつ鍋とラーメン。
さらに時間をやりくりして帰る前に熊本まで足を延ばし、馬刺し七点盛り(笑)
とっても有意義な出張でした(笑)
そんなこんなで始まった修理回収スキーム。
回収キットを作ってくれたのは株式会社キタミさん
株式会社キタミの北見陽一郎さん。
もう9年前の話ですが、SNSのおかげでいまだに交流していただいてます。
この方と出逢わなければ、このスキームは完成しませんでした。
4月にお会いした時にエクスマの本を紹介したらその場でAmazonでポチッと。
やっぱできる人の行動力は素早いっすね(≧∇≦)
カシオマーケティング
先日、東京に出張した際にお逢いした元CASIOの部長、Sさん。
Sさんもいまは転職されてメディア関係のお仕事をされています。
結局、霞が関勤務は2年で、このスキームをちょうどよく軌道に載せて北海道に戻ったわけですが、Sさんには最後、北海道に戻る際に送別会をしていただき、新宿歌舞伎町から六本木まで絶対自分じゃ行けない?経験をさせていただき送っていただきました。
本社勤務で学んだこと
2年間の東京生活で学んだのは「スピード感」、巨大企業の本社という組織にいたことから「俯瞰で見る」ということ。
営業で外回りする自分にとっては、とってもよい経験でスキルアップできたと思います。
ただ、他の企業のことは知らないから、郵政が特別面倒くさいのか、これがフツーなのかはわからないけど、組織の中でどう生きていくのか、どうすれば仕事が進むのか。
社内では、うまく行かないことなんてたくさんあって、本音と建て前を上手に使う二枚舌より、本音でぶつかるタイプのボクには、『建て前=自分に嘘をつくこと、八方美人』と思っているので、ぶつからないなら言わない。
社内での立ち回り、生き方は非常にヘタクソで苦労しました(笑)
今思えば、苦労したってことは、出世欲と承認欲求があるってことだったのかな。
自己開示が足りなかったのかも知れないなって思うこともあるけど、本音でぶつかるってことは心と心を通わせるってこと。
本音でぶつかり合えない霞が関には魔物が棲んでいたのかな・・・なんて思っています。
2年ぶりに北海道に戻る時には、北海道を出た時よりも役職が2つ上がりました。
おかげで北海道を出る時に送り出してくれた、先輩たちのほとんどが戻った時に部下になってました・・・
その話しは北海道編へつづく。
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