【わたシゴト_10】霞ヶ関本社 5分前行動と責任を取らない上司 

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【もくじ】わたシゴトシリーズ 職の履歴書

2017.06.01

【わたシゴト_09】北海道法人郵便営業本部 北海道資本流通チェーンの株主優待品の発送企画を獲得

つづきです

関東再上陸

18歳で埼玉に就職するも倒産Uターン、12年ぶりの30歳にしてまた関東に出てくることになるとは思ってもみませんでした。

住んでいたのは小田急線新百合ヶ丘駅から丘へ登り歩くこと20分の千代ヶ丘というところにある社宅。

一度しか見なかったけど、タヌキが出るほどの田舎っぷりはかっぺのボクにはちょうどよい環境でした。

5分前行動

始業時間は9時

30分前には会社に着いていたいので逆算すると毎朝7時には家を出なくちゃいけない。通勤ラッシュが苦痛でした><

え?東京ってこれが当たり前なの?

これは東京だから?

それとも郵政本社だけ?

5分前行動

社会人なら一度ならず何度も聞いたことありますよね?

始業時間が9時なら9時にはデスクにいるのがフツーじゃないの?

フレックスタイムじゃないよね?

あれ?遅刻かな?と思えば、悪びれることもなくエレベーターに並んでる。

8基あるエレベーターも通勤時間帯の8時半~9時はフル稼働です。

1基に20人乗ったとして8基で160人。

約1500人勤務しているので、混み合う時間帯はなかなか乗れないですよね。

でも、これって毎日のことですよ。

電車が混むのも日常だし、停まったり遅れたりも日常茶飯事。

エレベーターもこの時間は混むとわかっているなら、早めに来るとか階段使うとか色々あるのにもかかわらず、始業5分前に1階エレベーターに到着するくらいの時間に通勤してくる人がわんさかいるんです。

朝礼しているのに平然とオフィスにポツポツ入ってくる。

マヂで?!

これくらい神経図太くないと東京じゃやっていけないのかなぁと思った記憶があります(笑)

とにかくゆうパックを獲ってこい。

ミッションはただ一つ。

とにかくゆうパックを獲ってこい。

赴任して、事務的なレクチャーを受けたら、研修らしいことは何もなくコンクリートジャングルに放り投げられました。

北海道でナンバーワンだったんだから、稼いできてよってことだと解釈してました。

縁もゆかりもない土地でゼロからのスタート。

行くアテなんてどこにもない。

通販や株主優待など過去の経験から発送する荷物のありそうな会社をアポ取って訪問する。

2年後か3年後か5年後かわからないけど、いつかは北海道に戻る前提で武者修行に来た身、たくさん失敗して行こうと思っていたし、北海道に戻った時に話してもわからないような小さな仕事じゃなくて、大きな仕事にチャレンジしようと思っていました。

iPhoneもスマホもない時代

携帯アプリのナビタイムが地図替わり、PDAを持っていた時期もありました。

電車の移動は【乗換案内】のアプリが必須。

土地勘が無いので都内のアポイントもあっち行ったりこっち行ったりと移動が大変でした。

時には迷子になったりして『郵政さんでも迷子になるんですね』って笑われたりも(笑)

『北海道から転勤してきたものですから』というコトバにだいぶ助けられました。

郵政民営化

さすが大都会、東京。

オシャレなグレーのロン毛のオジサンが目の前を横切り、『東京のオッサンはオシャレだな~』って、思わず二度見したら小泉純〇郎氏本人でした(笑)

霞が関本社で郵政民営化を迎えました。

超大手のビッグネームな一流企業の代表が数百人も一同に集まり、記念式典を行いました。

ただのアテンドでしたが、とてもイイ経験でした。

超巨大民間企業の誕生

民営化した郵政は資本金1000億円、売上は1兆円を超え、商談先のお客さまからはスゴイですねと言われても、正直ピンときてませんでした(笑)

霞が関本社の人たち東大出のキャリアの方も多く、基本的に偉そう(笑)

役職が上の人ほど出世欲が高く、国民のインフラとしての郵便事業についてより便利に使ってもらうにはどんなサービスをしたらいいのか?って考えている人は視野の狭いボクには探せませんでした・・・

だいたい、2~3年もすれば人事異動でいなくなるばかり。

出世争いと足の引っ張り合い。

誰が責任取るんだーーーっ!』って堂々と部下に責任を押し付ける上司。

そんな上司のご機嫌を取りながら指紋が無くなりそうなくらい擦りまくる光景はくだらなすぎてボクには無縁のことでした。

巨大なインフラを持つ郵政と付き合えば、なんとか甘い汁が吸えるのではないかと期待してすり寄ってくる企業が多いのも事実。

世間知らずで振り回された案件もありましたが、大ごとにならず、これも経験と糧にして毎日過ごす中で少しづつ成果が出てきました。

営業活動

とある映画館を運営する会社

映画のフィルムを次の劇場の輸送したり、配給会社に返送したり。

企画書を作ったけど、代表CEOは外国人なので英語表記にして欲しいと言われ、さすが東京だな~と思ったことがありました(笑)

当然ボクはまったく話せないので、英語の堪能な方に訳してもらいプレゼンし獲得。

電機メーカー

いま思えばなぜ、あの会社だけ担当がいなかったのだろう?

TOSHIBA、Panasonic、SONYなどの大手メーカーには誰かしら先輩が担当していたのですが、なぜかCASIOにだけは誰も行ってなかったのが奇跡でした。

電子辞書、時計、カメラなどの通販を行っている部署にまずはアタック。

今は合併しちゃいましたが、当時は競合だったペリカン便を利用していました。

荷物の保管、梱包から出荷までのロジスティック作業もペリカン便を扱う日通が押さえているため、提案するならロジを含めて丸ごと提案が必要。

民営化してロジの子会社を作り、こちらとしても仕事が欲しく、規模的にもちょうどいい案件でした。

初めてのことだったので、いろいろスムーズではありませんでしたが、なんとかうまくいったかなと思います。

これがキッカケでCASIOさんから次の仕事の相談を受けることになったのです。

霞が関編はつづく。

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2017.06.01

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記事を書いてる人
とがし だいすけ 冨樫 大助 詳細プロフィール →
職業は『伝わる販促の専門家 』。マーケティングコンサルタント / 集客セミナー講師 / ミラサポ派 遣専門家 / 筆文字書家 / イベント企画 / シェアオフィスを運営。検索 [北海道 SNSセミナー 講師]・[北海道 SNS コンサル] で最上位。売り手の言いたいことと消費者の知りたいことがマッチしないと売れない。伝わる販促とは、消費者目線での価値を伝えること。必要な時にあなたから買いたいと思い出してもらえる [頼りになる身近なあの人] になるための、ご縁を育むマーケティングを追求しています。

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