【わたシゴト_13】北海道法人郵便営業本部 他社に決まっていた1800万円の仕事をひっくり返した件

【もくじ】わたシゴトシリーズ 職の履歴書

2017.06.01

【わたシゴト_12】北海道法人郵便営業本部 エクスマとの出会い

つづきです

情報誌(ニューズレター)は郵便局しか正確に届けられない

マネージャー業は苦手だったけど、プレーヤーとして営業に出るのは好きでした。

北海道に本社機能を持つ全国流通チェーン店が上顧客宛てに情報誌を創刊するという情報をキャッチして担当の部長さんに会うことができました。

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余談ですが、この部長さんはものすごい忙しい方で、2か月先までスケジュールパンパンでなかなかお会いできない方で、この時に会えたのは超ラッキーな偶然でした。

以後、アポイントは案件が決まってなくても、2ヶ月、3カ月先までとりあえず押さえておいたもんです。

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情報誌創刊の概要

数百万人いるポイントカード会員の中から、とあるカテゴリ商品の年間購入額の多い顧客約40万人に対して発送する。

担当の部長さんに会った時は既にク〇ネコメール便で4カ月後に発送することが決まっていました。

・創刊号ですから、当然送るのは初めて。
・ポイントカードを導入して数年が経っており、顧客宛てに何かを郵送するのは初めて。

顧客リストを精査

ポイントカードを作る時に書く住所って結構、雑な人多いんですよね。

【〇〇市□□町1条2丁目3番4号 ▲▲アパート567号】って住所の場合。

・アパート名を書いてない【〇〇市□□町1-2-3-4-567】マシな方です。
・アパート名も部屋番号も書いてない【〇〇市□□町1-2-3-4】
・省略し過ぎです【○○市□□町1-2】

ポイントカード持っている人、身に覚えありますか?笑

引っ越し

ほとんどの人が1度や2度、【引っ越し】したことありますよね?
・家を建てた
・結婚した(逆もあり)
・転勤した
・一人暮らしを始めた
などなど。

こういう時に手続きするのって、電気・水道・ガス・電話・預貯金通帳・免許証・クレジットカード・【郵便局】>です。

ポイントカードの会社にいちいち手続きする人はあんまり多くないです。

ク〇ネコや佐〇急便のような宅配会社に引っ越しの連絡する人もいません。

一年間で約800万人が住居を移動しています。

ちなみに全国の人口約1億2千万人に対して、一年間の人口移動率は平均で毎年約6~7%です。

いつ取得したかわからない古い顧客リストに対して郵送しても届けられない可能性があるってことです。

正確な住居データを把握している宅配会社は郵便局だけ

郵便局に【転居届】を出していれば、一年間は転居先の住所へ無料で転送してくれます。

ク〇ネコや佐〇では届けられなくても、郵便局なら届けられる。

これは郵便局が140年の歴史の中で【転居届】が国民の習慣として根付いているおかげだと思います。

40万通を直前でひっくり返しましたポイント

この創刊号がきちんと届けられる【コト・体験】を企画書にまとめて提案することで、ク〇ネコメール便で送ることが決まっていた40万通を直前でひっくり返しました。

ポイントは

・年間利用額の多い上顧客に送るということ。
・【届けるチカラ】が重要!届かなければ意味が無い。
・【確実】に届けられるのはどこの宅配会社か?
・【転居】しているお客さまに届けてポイントカードの住所情報を更新してもらう仕組みを作っておくこと。

1通あたりク〇ネコメール便よりも2円高く売れました。

2円×40万通なので80万円高く売れたってこと。

この時は爽快でした♪

祝杯を上げたもんです。

でも、これは2009年頃の話。

Facebookもやってない頃ね。

SNSの登場でダイレクトマーケティングのやり方が変わった(私見です。)

徐々に感じてきたことだけど、ブログやFacebookのおかげで【常時】情報を交換できる環境ができて、ひとり一人個人と蜜につながり関係性を深めて、心のキョリを縮めることで、【情報を届ける】手段としてSNSの有効性が高まってきた。

これまでは顧客リストの中から【より高い確率で結果が出そうなターゲットをセグメント】して発送していました。

でも、SNSのおかげで【より高い確率】の精度が高まりました。

【誰に出すか?】よりも【誰に出さないか?】を見極めて発送する。

誰に出さないか?を見極める精度を高める。

本当に喜んでくれる人だけに届けばいい。

発送する企業のことを考えれば少ないコストで、より高い結果が出ればいいわけなのでこれで正解。

郵便局的には発送数がどんどん減っていくのを実感していました。

お客さまには喜ばれるけど、上司にはもっとたくさん出してもらって稼げと求められる。

販促のグランドデザインを意識すればするほど、郵便の【役割】が関係性を深めるには【有効】だけど、ボリュームは伴わなず、この先の未来を想像すると郵便が減る一方なのは明確で、電話ボックスが無くなったように、時代の進化と共に郵便の需要も徐々に減っていくのだろうと強く感じていました。

郵便局はホントに潰れないのか?

辞める?というよりも、単に【危機感】を感じていました。

数年以内に退職するオジサン達は、自分が無事に退職できればいい。

お前らの時代はもっと大変になるぞなんてまるで他人事のよう。

自分一人が稼いだところではたかが知れてる。

郵便局は外に出てお客さまと接点のある外務員が本気で営業しなければダメだ。

郵便局はホントに安泰なのか?潰れないのか?

安心しているヤツらの気が知れない・・・

経歴的にそろそろ管理職昇任試験を受ける年頃だったけど、管理職も、将来の局長も魅力を感じていないので、のらりくらりと上司の誘いをはぐらかしてましたが、次にやりたいこと?やってみたいことが出てきました。

現場の郵便局で外務社員のやる気を引き出すこと。

かつてク〇ネコヤマトの創業者が郵政のことを【眠れる獅子】と表現したそうです。

獅子だけど、眠ってるから大丈夫って。

起こしてやろうじゃないか!

現場への異動願いを出し、2年越しで叶い、豊平郵便局へ異動するのでした。

つづく。

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2017.06.01

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記事を書いてる人
とがし だいすけ 冨樫 大助 詳細プロフィール →
職業は『伝わる販促の専門家 』。マーケティングコンサルタント / 集客セミナー講師 / ミラサポ派 遣専門家 / 筆文字書家 / イベント企画 / シェアオフィスを運営。検索 [北海道 SNSセミナー 講師]・[北海道 SNS コンサル] で最上位。売り手の言いたいことと消費者の知りたいことがマッチしないと売れない。伝わる販促とは、消費者目線での価値を伝えること。必要な時にあなたから買いたいと思い出してもらえる [頼りになる身近なあの人] になるための、ご縁を育むマーケティングを追求しています。

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