【わたシゴト_15】豊平郵便局 部下育成と年賀葉書

【もくじ】わたシゴトシリーズ 職の履歴書

2017.06.01

【わたシゴト_14】豊平郵便局 販売促進セミナーの主催

つづきです

価値を伝えて1円でも高く売れる営業マンの育成

価値を伝えて1円でも高く買ってもらおうと志していた営業マン時代に、安売りして横からかっさらうライバル的存在だった郵便局(現場)のにわか営業マンの育成も仕事の一つでした。

にわか営業マンに価値を伝えて1円でも高く売れる営業マンに育てようと奮闘していました。

書いてみると傲慢だよね(^o^;

ボクがペーペーの時は、厳しかったけど好きにやらせてくれる上司や、生意気言ってるのに温かく応援してくれるありがたい先輩がいたおかげで、負けず嫌いの性格もありホントになんでもチャレンジできた。

そのおかげで今がある。

やって見せて、言って聞かせて、やらせて見て、ほめてやらねば、人は動かず。

by山本五十六

意識はしていたつもりでも、ボクはどこまで出来ていたかな?

部下との確執

とある日。

一人の部下に注意をしたらあきらかにムスッとした顔をして(営業に)出て行きました。

(※何を注意したかはもう忘れた)

夕方戻ってきて、終業後に話がしたいと言う。

みんな帰って2人きりになった事務室でこう言われました。

あんたの言い方がスゲーむかついた、こんなにも尊敬できない上司は初めてだ

面と向かってこんなこと言われたの初めてだよーーーーー!

影ではいっぱい言われてたかも知れないけど(笑)

この時のボクの感情は悲しいとか、むかつくよりも嬉しい気持ちでした。

ホントに今まで面と向かってこんなこと言われたことなかったし、年上の先輩部下とはオトナの付き合いだったし、年下の部下は従順なイエスマン(笑)、営業向いてないんじゃない?って感じだったから、刃向うというか、自分の意見をハッキリと物申してきたこの部下が一気に好きになりました(笑)

ボクって単純でしょ(笑)

っというワケで、むかつくって言ってきた元部下はコイツね。

豊平郵便局 冨樫大助 法人営業 営業マン

上司を呼び出して文句言うなんて、相当ドキドキしたよね?

オレも卒業式に呼び出されてボコられる担任のセンセーの気分だったもんね(笑)

マジでコイツ殴りかかってくるんじゃないか?ってね。

そうなったら、自分は殴り返さないでグッと堪えられるだろうか?なんてシミュレーションまでしてたのはショナイですよ(笑)

飲みニュケーション

2時間ほど語り合って誤解は打ち解けました。

この写真はついこないだの6月のこと。

最近出会ったお客さまの販促相談に乗っていたら、郵便よりもWebも含めて総体的に検討した方がいいのではないか?と思い、ボクのことを思い出して紹介してくれました。(成長したなオイ笑)

当時は飲みに誘っても、給料の安い彼はいつも『金がない、金がない』って言ってたのに、ボクが退職する時に、いつも手紙書いてるの見てたからって照れくさそうにこのペンを渡された時はマヂで涙腺ヤバかったっす(笑)

河見ありがとう!

今でも大切に使っています(๑•̀ㅂ•́)و✧

退職 豊平郵便局 parker

この一件以来、彼はボクを頼りにしてくれて、何でも相談してくれました。

やりたいことをやらせる覚悟

彼がぜひやりたいと言った仕事がありました。

そんなの全力でサポートするに決まってるじゃんね!

まだまだ暑い夏真っ盛りには数か月先の企画を考えておくのがフツーのサイクルなので、7月頃にはもう10月末に発売する年賀葉書の企画を考えておかねばなりません。

郵便局に勤めている以上、どんなに年賀状の需要が衰退してきていることを実感していようとも、数はどうあれ、会社が発売するならそれを売るのが社員の勤め。(あ。ボクの私見ね。)

当たり前に売っていたら選ばれないし、売れない。

年賀状の特徴って何だろう?

・元旦に届くのが楽しみな媒体である。
・一年に一度、家族全員が一同に揃っている。
・選んだエリアに100%届けられる(タウンメールの場合)
・通常のポスティングと違い【99.9%】の人が手に取って見てくれる。

どう使ったら喜んでくれる人がいるかな?

道外の一部の地域で成果のあった事例で北海道では未実施だった案件がありました。

やりたいと大口叩いたモノの企画書なんて作ったこともない彼に、とにかくダメでもいいから作ってみろ!コレも経験だから、ダメなら手直ししてあげるからと作らせてみた企画書がコチラ。

年賀葉書を活用した特殊詐欺防止策

特殊詐欺防止 オレオレ詐欺 振り込め詐欺 豊平郵便局 年賀葉書

えーーーっとね。

このタイトル以外はすべて作り直しましたよ(笑)

でも、コンセプトは良かった。

当時、豊平警察署管轄内は北海道内で被害総額が一番大きかった。

警察署は街灯でティッシュを配り、区役所等の自治体にポスターを貼り、区民センター等の公共の場所や人が集まる場所でチラシを巻き、想定できるやれることはほぼやってきた。

それでも、わざわざJRに乗って駅まで直接800万円も持って行って代理人に渡してしまう被害者がいるんですよ。

ウソでしょ???

いつもニュースを見てみんな思いますよね?

なんであんないかにもうさん臭いのに引っかかってしまうのか?

たしかに詐欺グループの手口が巧妙になって来ているらしいです。

でも、引っかかってしまう人の中にはあまり公共の場に出歩かず、ご近所付き合いもなく、テレビもあまり見ない。そんな人がいるらしい。

だから警察が至るところで告知していても目に届かない人もいる。

それなら家に直接【年賀状】として届けたら目に付くのではないか?

ハッキリ言って郵便局的には年賀葉書を1枚でも多く売り捌く苦肉の策です。

警察としてもやれるだけの告知策はやってきたけど、それでも被害は起きているので、少しでも可能性のあることで、一人でも多くの目に触れることができるならやりたいのも事実。

受け持ちエリアの豊平区、厚別区の世帯数は40万世帯。

1枚52円の年賀はがきを40万世帯分って2000万円オーバー。

警察が税金を使って実行するのは無理。

ま。そりゃそうだろうね。

想定内です。

地域の皆さんに協力してもらおう!

ひと口200枚で協賛金を募集して、ひと口分で2000枚辺りの名簿掲載。

1枚でも多く年賀葉書を売りたい郵便局と、1人でも多くの人に特殊詐欺被害の告知をしたい警察の思惑がマッチしたからこそ実現した案件。

デザイン(案)はこんな感じ。(実物持ってたけど見当たらないなー)

特殊詐欺防止 オレオレ詐欺 振り込め詐欺 豊平郵便局 年賀葉書

これなら、普段売れない外務社員も『ひと口ご協力お願いします』って声かけしやすい。

それこそ、毎日きちんと関係性を築いている配達員ならお付き合いでひと口付き合ってくれる企業の一社や二社いるだろう。

北海道新聞への記事掲載で道内各地へ拡散

パブリシティとして北海道新聞にも掲載してもらいました。

特殊詐欺防止 オレオレ詐欺 振り込め詐欺 豊平郵便局 年賀葉書 北海道新聞

ぶっちゃけ『郵便局は年賀状売りたいだけだろーーー!』って、クレーム来ると思ってました。

だって、本音はそっちの方が大きかったから(笑)

これをやったからと言って、被害額がやる前とやった後で〇億減ったとかって検証はできないです。

もちろん詐欺被害なんて誰も騙されて欲しくないって思ってるけど、この企画で1枚でも多く年賀葉書が売れればいいなと思っていたのは事実です(^o^;

ところが新聞記事を見て連絡してきたのは、全道各地の郵便局でした(笑)

・その企画の内容が詳しく知りたい。
・資料をぜひ送って欲しい。
・やり方を教えて欲しい

みんな年賀葉書売るのに必死なんですよ(笑)

あっという間に全道各地に広まっていきました。

黙っていたら個人需要は減る一方の年賀葉書。

新たな企画を立てることで豊平郵便局区内だけで3万枚150万円。

道内全域で約40万枚2000万円の新規利用を産み出しました。

やる気あるけど、どうカタチにしてわからない血気盛んな部下をリードして彼に背中を見せられただろうか?

つい先日、ウチの郵便受けに入ったコレを見て、根付いているのかーと郵便局的には売上を作るのには同情しつつも、まだやってるのか?とも思うのです(笑)

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つづく。

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2017.06.01

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記事を書いてる人
とがし だいすけ 冨樫 大助 詳細プロフィール →
職業は『伝わる販促の専門家 』。マーケティングコンサルタント / 集客セミナー講師 / ミラサポ派 遣専門家 / 筆文字書家 / イベント企画 / シェアオフィスを運営。検索 [北海道 SNSセミナー 講師]・[北海道 SNS コンサル] で最上位。売り手の言いたいことと消費者の知りたいことがマッチしないと売れない。伝わる販促とは、消費者目線での価値を伝えること。必要な時にあなたから買いたいと思い出してもらえる [頼りになる身近なあの人] になるための、ご縁を育むマーケティングを追求しています。

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