【わたシゴト_08】北海道法人郵便営業本部 生涯忘れられないビッグな仕事を獲得した件
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つづきです
パート2の大きな仕事を経て、気持ちもスキルも一皮むけ、次の大きな仕事へチャレンジしたいという意欲に満ち溢れていました。
ノッてる時ってイイ事が回ってくるもんです♪
次の大きなチャンスが回ってきました。
この記事の目次
北海道本社の流通チェーン店の株主優待品の発送
案件はざっとこんな感じ。
・配送品は道内産の新じゃがいも10kgでク〇ネコが配送していた。
・商談相手は総務IR担当の責任者。
・じゃがいもの調達から梱包、発送までを企画会社が丸ごと受託。
現状の課題を分析
① 転居の対応ができてない
権利確定後の株主情報を元に配送を行いますが、引っ越してしまう株主もいて、株主情報には【住所・氏名】のみで電話番号が無く、引っ越し情報を持っていないク〇ネコでは届けられず返送される。
② 転居後の顧客対応が委託会社で対応できず現場で負担を感じている
IR担当者は返送されてきた株主に往復はがきで新住所を伺い、新たに梱包し直して再発送を行います。返送は初回発送の約2~3%。初回発送が1万個以上あったので2~300件。
これがかなり手間です。郵政なら全国民の住所データがを持っているので引っ越ししても無料で転送してくれるので、この面倒な手間が省けます。
③ 商品調達が限界を感じていた
道内で新じゃがをLサイズ限定で1万ケース用意するのは実はすごく大変なことのようでした。無理して集めるせいか、結果としてクレームも多かった。翌年には道外資本の会社と提携合併を予定しており株主数は約3倍になるので、そもそもじゃがいもだけでは限界を感じていた。
④ 敵対的買収に対する対策
世間では外資による【敵対的買収】というニュースもあり、いかにして個人投資家に安心して継続的に保有してもらうかという風潮もありました。
受託会社から配送のみゆうパックへ切り替えるのはNG
丸ごと受託している企画会社は十年来この仕事をしているので、手慣れており発言権もあるようで、依頼主であるクライアントにも物申すようで、条件云々を聞くこともなく郵政に切り替えることにNGを出してきました。
クライアントの課題を解決するのが営業マンの仕事
クライアントが持つ①②の課題は郵政でなければ解決できないのに、聞く耳持ってもらえず、クライアントとの間にとても関係性ができているようには思えませんでした。
ボクは担当者との関係性作りに注力して、担当者の立場に立った業務改善を熱心に説明することで共感と信頼を経て、配送部分だけでなく、企画会社の受け持つ【企画運営】まるごと郵政で提案させてもらうチャンスをもらいました。
企画提案
・引っ越しに伴う無料転送は郵政の専売特許。
・転送に伴うIR担当のこれまでの業務は解消ということでコスト削減が見込める。
・じゃがいもを含む他の商品も郵政のネットワークで特産品をセレクトし提案。
・ニュースレターやアンケートを活用し、コミュニケーションと満足度を上げる仕組み作り。
などを盛り込み提案。
その頃には関係性はできていたので、まさに担当者と企業にとってかゆいところに手の届く提案だったと思います。
大枠で合意を得ました。
企画運営に関しては民営化前だったので、パートナー企業の協力を頼り実現。
これまでの自分の行ってきた仕事の中では、確実に大きな仕事のはずでしたが、大変だったよりも楽しさの方が大きかった。
たぶんイケるだろうな~って思いながら仕事してました。
ひとつひとつ大きな仕事を経験することで、いつしか自分が成長していたのでしょう。
充実した仕事をしました。
人生の分岐点
いつものようにOさんの社宅で鍋を囲んで昼間から飲んでいた時のこと。
どういう流れでそうなったかは、いまではまったく覚えていないのですが、この時のボクは既にOさん信者ですっかり打ち解けて、信頼しており、頼れるアニキと尊敬していました。
そんなOさんからひと言。
『本社で営業やってみないか』
『本社から冨樫を東京に送ってこいと言われている』
まぁ、ホントかウソか定かではありませんし、上手くノせられたのかも知れません。
なんて返事したかも覚えていませんが、行くことになりました。
ハタチの時に5択式マークシートの公務員試験【国家Ⅲ種 郵政B】を受けて郵便局員になりましたが、まさか東大キャリアが巣食う霞が関本社で働くことになろうとは思ってもみませんでした。
この時には北海道ではトップの営業実績を出していたので、次のステップに進みたい気持ちが強かったのでしょう。
そんなこんなで次回はようやっと霞が関編です。
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