【わたシゴト_08】北海道法人郵便営業本部 生涯忘れられないビッグな仕事を獲得した件

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【もくじ】わたシゴトシリーズ 職の履歴書

2017.06.01

【わたシゴト_07】北海道法人郵便営業本部 【できないこと】のほとんどは【できること】

つづきです

ふてくされ気味に淡々と一人対応できる範囲の仕事をこなしていたボクにやたらと絡んでくる本社からの助っ人Oさん。

単身赴任で一人だし、同じ社宅だし、帰り道が一緒になるのでよく話し、週末はOさんの部屋で昼間から酒を飲みOさん特製つみれで鍋をしてました。

振り返ってみると、こうしてプライベートをさらけ出すことで、少しづつ共感が生まれ、信頼関係がはぐくまれていくのだと感じます。

転機は楽天ショップが一同に集まるイベントでした

当時スポンサーだった郵政が、ブース出展した時の事です。

楽天担当者から紹介してもらったのは、アパレル通販の社長でした。

今では数十人の社員を抱える大所帯ですが、当時は社長を含めて5、6人の小さなお店でした。

15、6年前のネット通販といえば頼んだ商品が来ない!粗悪品が届いた!という詐欺まがいの事例もあり、特に顔の見えないネット通販のイメージがまだよろしくない時代に、少しでも安心して購入してもらおうと小さなお店だからこそできる手間ひまをかけたサービスで伸びている会社でした。

当時郵政は、あまねく公平な国営だったのでゆうパックは、個人でも企業でもタリフ(運賃)は同じ。

特に荷物の多い会社ではタリフ設定が柔軟な他社(クロネコや佐川)には歯が立たなかった。

なので、タリフ以外に出来ることはないだろうか?と会社に半日張り付いて、受注作業の一連を見学させてもらい、配送伝票を1年分(だったかな?)借りてきて、地域やサイズなどを分析させてもらいました。

今思えば、よくこんなことさせてくれたなと思います。

社長は起業前は営業マンだったということで、ボクみたいな食らいつくタイプが好きだったというようなことを言われたのはだいぶ後に聞いた話です。

さてさて、分析してみたもののどうしたらこのお客さま他社より高いゆうパックを使ってもらえるだろうか?

助っ人Oさんがとても親身になって相談に乗ってくれました。

まずはお客様になってみる

まずはお客になってみたら気づくこともあるかも?と思い、楽天から商談先のお客さまのお店で商品買ってみました。

・注文からどれくらいのタイミングで受注メールが来るのか。
・どれくらいのタイミングで発送メールが来るのか。
・荷物のトレース情報は正確か。
・配達時の荷物の外装。
・中身の梱包の状態。
・配送伝票や納品書から読み取れる情報。

などから仮説を立てて課題と郵政ができる解決方法を組み立てて企画を練る。

この過程がとても楽しかったし、記憶に残っています。

そしてこの経験が今でもすごく活きてます(^o^)b

・受注増に伴い数年先を意識した提案。
・作業の合理化と効率化。
・人が行う仕事と機械が行う作業。
・システム化。
・郵政ができること。

ドキドキしたプレゼンでした。

プレゼンが終わった時の社長のコトバが今でも忘れられません。

社長 「いつからできる?

ボク 「え?それって?採用ってことですか?」

社長 「うん、やる。」

ボク 「・・・(泣) ありがとうございますっ!!!m(_ _)m」

当時獲得した仕事では、一番大きな仕事だったので相変わらず社内調整は大変でしたが、助っ人Oさんのサポートもあり何とかスタートすることができました。

売ったのはモノ(ゆうパック)ではなく、体験。

のちのち気づいたことでしたが、この時ボクが売ったのは「ゆうパック」というモノではなく、「より最適に発送作業できる環境」というコト(体験)でした。

以降、社長とは一緒にツーリング旅行に行くなど、公私において関係性を築いていたおかげで競合他社が幾度となく攻勢してきましたが、「冨樫がいるうちは郵政からは替えない」と言ってくださり、多い時はゆうパックの配送費だけで年間1億円以上ものお取引を継続させていただきました。

この経験が自信となり、ボクはもうひとつ大きな仕事に出会い、チャレンジすることができました。

パート3へつづく。

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2017.06.01

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記事を書いてる人
とがし だいすけ 冨樫 大助 詳細プロフィール →
職業は『伝わる販促の専門家 』。マーケティングコンサルタント / 集客セミナー講師 / ミラサポ派 遣専門家 / 筆文字書家 / イベント企画 / シェアオフィスを運営。検索 [北海道 SNSセミナー 講師]・[北海道 SNS コンサル] で最上位。売り手の言いたいことと消費者の知りたいことがマッチしないと売れない。伝わる販促とは、消費者目線での価値を伝えること。必要な時にあなたから買いたいと思い出してもらえる [頼りになる身近なあの人] になるための、ご縁を育むマーケティングを追求しています。

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